面接で合否をわけるアピール法

面接に臨むうえで、業種、職種は関係ない

面接は誰でも緊張するものだそんな風俗業界で働こうというのならば、ぽっちゃりであるあなたにとってまず必要なことは「清楚」を捨てることである。
「清楚」とは、昔ながらの女性の価値観であるが、これから自分からビジネスを作り上げ、男性顧客に性的サービスを能動的に提供しようとするぽっちゃり嬢にとっては、デメリットにしか成りえない価値観なのだ。
AVモデル時代の私のように、担当マネージャーに言われるままに労働をしていれば稼げるのならば、「清楚」を持ち続けてもかまわない。
しかし、常々触れているように、現代の性風俗業界では受け身のまま、流されているだけでは満足いく顧客、報酬を得られることは考えにくいのだ。
「わたし、男性客を満足させられるか自信がなくて…」そんなセリフを面接で話すぽっちゃり嬢がいる。
それが、単なる謙遜なのならば理解はできる。
しかし、一般の会社の就職面接だとしたら、「営業に自信がない」「経理に自信がない」と面接で吐露する人物を、はたして採用担当者が是非に採用しようと考えるだろうか。

なぜ面接に自信をもてないのか

採用は、筆記や実技テストもあったりするが、合否の判定はほぼ面接で決定する。
それは、ぽっちゃり風俗嬢であろうと、AVモデルだろうと、チャットモデルであろうと同様である。
一部上場企業に就労しようとするわけでないのだからと考えるかもしれないが、ぽっちゃり風俗嬢でも、営業マンでも採用されるために面接は存在する。
ぽっちゃり風俗嬢の面接を担当していると、圧倒的に「面接の練習不足」を感じる。
「熱意があれば大丈夫」というレベルではない。
面接で、面接官に伝えるべきことはたったのふたつだけである。
それは、「自己紹介」と「志望動機」のふたつだ。
「自信がない」「自信がない」と、せっかく時間を作ってくれた面接官の前で愚痴を言う人物は、圧倒的に、なぜ自分がぽっちゃり風俗嬢になりたいのかという「志望動機」を導き出す時間を確保していないだけである。
「面接の練習不足」とは、言い換えれば「志望動機が固まっていない」ということだ。
逆に「自信がない」と言うとするならば、面接官に愚痴ととられないような、より具体性な理由が必要となるのだ。
なぜ、自分がこのぽっちゃり風俗店で働きたいのか、自分を採用することで、店にどのようなメリットがあるのか、考えたことはあるだろうか。

風俗嬢になれる倍率は30倍!?

性風俗店であろうと、20〜30人と面接をして一人採用するかどうかという月がざらにある。
倍率で30倍と言えば、一部上場企業や一般的な人気アルバイトと同様か、もしくはそれよりも厳しいのではないだろうか。
「身体的性的コミュニケーションの動機」が行動規範の女性ならば、天然のまま、担当者やスタッフにプロデュースを一任すれば稼げるのかも知れない。
だが、それも一部の女性だけだろう。
一般的な「ぽっちゃり嬢」であるのならば、やはりキチンと面接の準備をして、自分が言うべきことと、面接官に伝えるべきことはメモなりにまとめておくべきである。
伝えるべきことがまとまっていて初めて、それをどう伝えれば良いのかという、より高度の面接テクニックの詳細を考えられるのであろう。

10分の面接でアピールできない風俗嬢

転職において、いかにセルフプロデュースができているかで合否が分かれる面接官がこの子を採用したいと思う判断基準に、風俗店での就労経験の有無は関係ない。
すべては風俗で働くということに対して、真摯に向き合っているか、真剣に働く意志があるのかを見ているのである。
初対面の面接官に、「自分はいかに魅力的な人材であるか」とアピールする術を持たないぽっちゃり風俗嬢が、はたして稼げる風俗嬢に成り得るのだろうか。
同様に、初対面の男性客に面して、数分で「魅力的な女性だな」と思わせることができなければ、継続的にその男性客から指名を受けられるだけ気にいってもらえることが難しいのは自明だろう。
面接においても、男性客との接客においても、売り込むべきことは「自分」である。
少しぐらい容姿やプロポーションに自信があるからといって、それで男性客が指名してくれると考えるのは間違っている。
ぽっちゃりした体形は、それだけで魅力的な素材である。
しかし、素材が良くても人気を得られなかったぽっちゃり風俗嬢は無数にいるのだ。