ぽっちゃりだからコミュニケーション能力が必要

ぽっちゃり嬢こそ痴女スキルを持とう

清楚が男性の理想だと勘違いするな前回、「AV求人に求められる女性の資質」の中でも書いたように、かつてのAV女優には棲み分けがなされていたのだ。
すこし美人であれば、清楚系の恥じらいが求められ、すこし美人でない容姿であったり体型が崩れているのであったりすれば「痴女」として、男性の性欲に直接的に訴えかける演技を求められたのである。
いずれにしても昭和の話、女性がまだセックスを公に話す機会を奪われていた時代だ。
半年に一度のセックス特集を大々的に増売する女性誌が、小学校近くのコンビニエンスストアに並ぶ昨今、おおっぴらに女性がセックスを語る権利を得られ、よもや「女性には性欲がない」などと信じている男性がいることの方がファンタジーであろう。
卑猥な言葉までいかなくとも、下世話な会話は昭和の女子高校生も、戦後の飯炊き女たちもしていたはずだ。
現代の「ぽっちゃり風俗嬢」たちに強く言いたいことは、あなたたちの生きている時代は昭和ではないということだ。

ぽっちゃりは清楚に逃げるべきではない

清楚では風俗では生き残れないぽっちゃりなど、容姿にネガティブな要素を持つ女こそ、清楚を演じたがる弊害がある。
体型がぽっちゃりであるからこそ、かえって清楚にこだわるのだろう。
風俗嬢にまでなって、しかも容姿はぽっちゃりで、男に阿って卑猥な言葉を用いるほどプライドは低く持てないのであろうか。
勘違いをしないでもらいたいのは、今や普通レベルの容姿はもちろん、ちょっとテレビに出るくらいの美人クラスの風俗嬢はゴロゴロいる。
アイドルより可愛いのではないのかというほどの若い女性が、試行錯誤して男性の性欲を刺激しようとあれやこれやの技巧を凝らしている。
風俗遊びをする男性は減少傾向であるというさなか、相手をする風俗嬢は、容姿も、テクニックも、コミュニケーション技術も昭和時代とは段違いに高い水準で必要な要素なのである。
ぽっちゃり体型でレベルの高いライバルより稼ぐためには、避けて通れない道だと知っていてもらいたい。
むしろその能力さえあれば、風俗嬢として生き残っていけるのだ。

会話力を上げる絶好の特訓場所

チャットはコミュニケーション能力の差でレスが大きく違うコミュニケーション力を養うためには、「チャットレディ」の仕事も良い経験になるだろう。
私はAV女優を引退後に、チャットレディの仕事を紹介され従事していた。
チャットレディの世界も、美人や容姿の優れた女性が人気かというとそうではない。
「ぽっちゃり」や愛嬌のあるキャラ、そしてなによりコミュニケーション能力の高い女性ほど人気が高かったのだ。
AV界と同様に、外見一辺倒ではなく、男性の性嗜好はコミュニケーションや内面に向かっているのは間違いない事実なのだ。
チャットレディの仕事はニーズが多く、多くのホームページや求人サイトに仕事が掲載されているだろう。
「痴女」と「あつかましい」が異なることは、チャットレディから学んだ。
「こんなにエッチでごめんなさい」などのことばは、あくまで「痴女」としての発言ではあるが、コミュニケーションの余地があるのだ。
チャットレディにおいても、ぽっちゃりは武器になる属性である。
第一印象の「つかみ」は優位に働くのであるから、そこから男性客の興味をどれだけそそれるかが、稼ぐ額に直結する。
金銭を稼ぐ構造は、デリヘルであろうとチャットレディであろうと、ぽっちゃりと痴女という同一性があることは否めないだろう。
「痴女」であることの条件に、自分の中に性的な衝動があることと述べた。
しかし、その「衝動」に従って動くのではただのあつかましい自己中心の獣だ。
人間は社会的動物なのだから、己の衝動と向き合いつつ乗りこなし、男性とコミュニケーションを取らなければならない。
そうでなければ、ぽっちゃり風俗嬢である以前に、その入口たる採用の壁も突破できないだろうから。
今回、ぽっちゃりした女性にありがちな、内面性を書いたが、次回は逆にぽっちゃり女性が第三者から見られる間違った誤解について書きたいと思う。
この誤解を突破していかないかぎり、稼げる風俗嬢にもなれないし、人生においても負け組の位置にい続けることになるかもしれない。
風俗に興味のないぽっちゃり女性にもぜひ、読んでいただきたいと思う。